バーティカルSaaSとは何か?ホリゾンタルSaaSとの連携・拡張性・API戦略を徹底解説

1. バーティカルSaaS / ホリゾンタルSaaS の定義と違い
バーティカルSaaSは特定業界向けに設計されたクラウドサービスで、業界固有のワークフローや規制要件に対応します。たとえば医療の電子カルテや建設業の工程管理などが該当します。
一方、ホリゾンタルSaaSは業界を問わず共通する機能(CRM、会計、チャットなど)を提供する汎用型サービスです。
つまり、バーティカルSaaSは「深さ」、ホリゾンタルSaaSは「広さ」で差別化されています。
2. バーティカルSaaS の拡張性:ニッチからプラットフォームへ
ニッチ市場に特化したサービスが持続的に成長するためには、拡張性(スケーラビリティ)が欠かせません。主なアプローチは以下の三つです。
- 垂直深化:業界ワークフローをより深くカバーし、代替の効かない存在になる。
- 隣接展開:関連業界(例:医療→介護)へ横展開する。
- 水平拡張:支払い、分析、レポートなどの汎用機能を組み込み、プラットフォーム化を進める。
これらを実現する鍵がAPI設計とホリゾンタルSaaSとの連携戦略です。
3. ホリゾンタルSaaS と連携する意味、メリット・デメリット
バーティカルSaaSがホリゾンタルSaaSと連携することで、多くの利点が生まれます。
メリット
・既存システムとの親和性を高め、導入障壁を下げる。
・CRMやチャットなどとの連携で業務データがシームレスにつながる。
・プラットフォーム上のエコシステム(アプリストアなど)を通じて販路を拡大できる。
デメリット・課題
・ホリゾンタルSaaSが同業機能を追加し、競合化するリスク。
・API設計・運用・セキュリティ対応など、連携にかかるコスト。
・外部プラットフォームへの依存が高まる可能性。
したがって、「どこまで依存するか」「どのデータを共有するか」の線引きが戦略上重要になります。
4. API戦略が鍵:連携を実現する技術・設計上のポイント
SaaS間連携の中核を担うのがAPI戦略です。特にバーティカルSaaSでは次の設計思想が鍵となります。
- API-First設計:最初から外部連携を前提に設計し、柔軟な拡張を可能にする。
- データ標準化:業界固有データを共通フォーマット化し、他SaaSとの互換性を確保。
- セキュリティ・認証対応:OAuth2.0やOpenIDなど安全な認証方式を採用。
- 後方互換性:ホリゾンタルSaaS側の仕様変更にも耐えられる構造にする。
- エコシステム戦略:マーケットプレイスや共同マーケティングへの参加で認知拡大を図る。
API戦略は単なる技術論ではなく、事業の拡張性そのものを支える経営戦略といえます。
5. 具体的な連携モデルと成功パターン
代表的な成功例として、以下の2パターンが挙げられます。
・CRM×業界SaaS連携
SalesforceなどのCRMと建設・不動産業向けSaaSを連携し、顧客・案件データを自動連携。営業から請求までの流れを一気通貫で可視化。
・チャット×業務SaaS連携
Slack上で業務トリガーを通知、タスク実行や承認をSaaS側に反映。現場とバックオフィスがリアルタイムでつながる。
どちらも「既存のホリゾンタルSaaSを入口として活かし、バーティカルSaaSが専門領域を支える」構造が共通しています。
6.課題と今後の方向性
・バーティカルSaaS側の課題は、顧客ごとのカスタマイズ増加やリソース不足。
・ホリゾンタルSaaS側の課題は、連携管理の負荷と差別化の難しさです。
今後は、互いが「共創(コラボレーション)」を意識し、APIやデータ仕様の標準化を進めることで、よりスムーズな連携が実現されるでしょう。
バーティカルSaaSは「業界特化の深さ」を武器に急成長していますが、真の価値はホリゾンタルSaaSとの連携によって業務全体を最適化できるかどうかにあります。API戦略を明確に設計し、データやワークフローをオープンに連携できれば、単なる業務ツールから「業界全体を支えるプラットフォーム」へと進化することができます。今後のSaaS市場では、単独での強さよりも「つながる力」が競争優位の鍵となるでしょう。
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