機能仕様書とは?書き方・基本構成・実務で役立つポイントを解説!

1. 機能仕様書って何?
機能仕様書とは、システムやアプリに実装すべき「機能」の具体的な動作仕様を整理した文書です。
例えば:
・ボタンを押したらどうなるか
・入力されたデータはどう処理されるか
・エラーが発生したときは何を表示するか
・API連携では何を送って何を受け取るのか
などを、誰が見ても誤解のないように記載します。
ポイントは、「ユーザーの操作」と「システムの反応」をつなげて記述すること。
実装者・テスター・PMなど、多くのメンバーが同じ認識を持つために不可欠な資料です。
2. 機能仕様書と要件定義書・設計書の違い
混同されやすい3つのドキュメントですが、それぞれの役割は異なります。
要件定義:Why / 機能仕様:What / 設計書:How
この3段階のドキュメントは、それぞれの視点からプロジェクトを支えています。
3. 機能仕様書に含まれるべき基本項目
実際の機能仕様書には、以下のような項目を含めるのが一般的です。
基本的な構成例:
- 機能名・概要
└ 機能の簡単な説明。目的や背景も記載すると◎ - 画面仕様
└ 入力項目、表示項目、ボタン配置などを含めたUI設計 - 画面遷移
└ ユーザー操作に対して、どの画面に遷移するかの図 - 入力仕様
└ 項目名、型(文字列/数値など)、桁数、必須/任意、バリデーション条件 - 出力仕様
└ 表示内容、CSV/PDF出力、APIレスポンスなど - 処理フロー
└ ユーザーアクションに対して、システム側の処理ステップ - エラーハンドリング
└ 異常系の条件と、エラーメッセージの内容・表示方法 - 外部連携(ある場合)
└ 使用するAPI、DBとの連携、外部サービスなど
4. 書くときのポイントと現場でのコツ
現場でよく使われているテクニックを紹介します。
ポイント
・図や表を積極的に使う
→ テキストだけより視覚的に伝わりやすい
・主語と述語を明確に
→ 「ユーザーが」「システムが」と主体をはっきり記述
・箇条書きを活用
→ 情報の整理がしやすく、読みやすい
・他部署や非エンジニアでも理解できるレベルで書く
→ 実際に読むのは開発者だけとは限らない!
裏技的コツ
・NotionやConfluenceを活用するとコラボがしやすい
・レビュー観点を事前にチームで共有しておくと手戻りが減る
・仕様が決まりきらない部分は「未確定」マークをつけることで混乱を防止
5. よくあるミスと注意点
初心者が陥りがちなミス、経験者でもやりがちなミスを挙げておきます。
よくある失敗:
・「ちゃんと書いたつもり」でも、読み手に伝わっていない
・修正が入ってもドキュメントが更新されない(放置!)
・曖昧な表現(例:「適切に処理」「必要に応じて」など)
・一部だけ詳細すぎて、他がスカスカになっている
・スクショや図が古いまま使い回されている
・ドキュメントは“生き物”。常に最新を保ち、定期的にメンテナンスを。
機能仕様書は、単に「書かなきゃいけないもの」ではなく、チームの共通理解を支える柱です。書き方に正解はありませんが、「読みやすさ」「正確さ」「最新性」を意識するだけで、プロジェクト全体の進行が大きく変わります。まずは小さくてもOK。今日から一つ、「伝わる仕様書」を意識して書いてみませんか?
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